2010/01/13
建築話題2題
まず一つ目の建築話題。
去年の年末に心斎橋に行ったときに、新しくできたお店(写真)があり、きっと
若手建築家がデザインしたんだろうなと思っていたら、隈研吾氏がデザインした
お店でした。
デザインに関しては、「植物の表面のような有機的なパターンを用いることで、
カシミアの柔らかさを表現したいと考えた」とのこと。
なるほど。植物の表面みたいではあるなと思ったけど、カシミアの柔らかさを表
現していたとは。
写真で見るとそう見えないこともないけど、実際近くで見たときは柔らかさの表
現というより、蜂の巣のような硬いイメージでした。
どちらにせよ、面白いと思う反面、消費デザインになってしまいそうな気がしま
した。が、消費されない使われ方をしてほしいなと思います。
このお店についてではないですが、この場所にあったレトロな喫茶店が好きだっ
たので無くなったことがとても残念です。
(結構お客さん来ていた気がしたんですが・・・)
二つ目。
建築のニュースを見ていたら、建築家磯崎新氏の記事がありました。
たまたま見ていたブログにも磯崎新氏の名前と文章が出ていたので今日は磯崎新
デーだなって勝手に思っています。
その記事とは、毎日新聞のネット記事なんですが、タイトルは「この国はどこへ
行こうとしているのか」です。
詳しくは記事におまかせして、読んで思ったのは磯崎新氏は常に時代の先を見て
いる気がしました。
まとめとして、今日磯崎氏についての文章を見て思ったのは、何が日本的なるも
の(オリジナル:日本化)で何が真似なのかということを咀嚼して設計やものづ
くりをする必要がある。
たとえ真新しく見えてもそれは単なる真似でしかないと。
常に自分が考える設計や考えを反芻し、本当に自分の考えとし、肉体化する必要
があると。
もちろん、伝統を伝統として発展させていくという道も別にありつつだとと思い
ますが。
たまたま見たブログからここまで話が広がりました。
ネットのすごさを感じつつ、簡単に情報が得られることで自分の脳の退化が起こ
るのではと思い、情報の得方を少し考えたほうがいいなと思った一日の始まりで
した。
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